2001年
 

 日本海に強い季節風が吹く頃、日本海の冬の味覚カニの中でも最もおいしいとされる「松葉ガニ」(ズワイガニのオス)が11月6日に解禁になりました。 松葉ガニは、長く伸びた脚にぎっしりと詰まったかに身、とろけるような極上な甘み。 さすが冬の味覚の王様です。 「松葉ガニ」は、種族保存の為3月20日までの漁となります。

  カニは皆、腹を出して売られています。 真っ赤にゆで上がった甲羅を下にして店頭に並べられています。 これは、カニみそが甲羅の中全体にまわってしまうからです。 こうして珍味のカニみそは守られているのです。

 また、松葉がにのメス「セコガニ」のおいしさも格別です。 松葉ガニと比べると、かなり小ぶりですが、お腹には平均10万粒の卵を抱え、甲羅の中には「内子」 と呼ばれる赤黄色の卵巣を持ち、独特の味覚があります。 「セコガニ」は、種族保存の為1月10日までの漁となります。

 

 画像は、平成13年11月6日 兵庫県 津居山港の初せりの様子です。 当日は、強風波浪注意報も発令されている中での漁で、例年に比べると少し少ない漁獲量でした。

 「松葉ガニ」「セコガニ」の調理方法はいろいろ有りますが、新鮮素材を、生で食べる、ゆでて食べる、焼いて食べる、揚げて食べるなどうまいカニの食べ方がありますが、カニの食べ方を知り尽くした地元のカニ料理はひと味違います。

○セコガニのさばき方
 1. 生セコガニの場合は、セコガニが入る大きな鍋に昆布を一枚(10cm位)と塩を入れ、生セコガニを入れ落としぶたをして水からゆでます。
 2. 甲羅をはがし取ります。
 3. 腹側の殻をはがし、外子を取り出します。
 4. 甲羅より内子を取り出します。
 5. 胴体の中央付近にある内子を取り出します。
 6. 身の上にある「ガニ」をきれいにむしり取ります。
 7. 胴の真ん中に包丁を入れ2つに切り分けます。
 8. 脚の付け根に包丁を入れ(はさみでも良い)、脚を切り落とします。
 9. 胴の切り口を上にして、真ん中に包丁を入れ身を半分に割ります。
10. 脚の関節のところで折り、静かに引っ張って脚の中にある筋を抜きます。
11. 貴重な内子とおいしい外子は大事に扱いましょう。

○セコガニ料理
 「セコ汁」
  セコガニ(出来れば生)は、甲羅を外し、身はえらである「がに」を取り除き2っにさばく、大根・長ネギなどと煮込み田舎味噌をいれる。 たくさんの卵(外子)と朱色の内子が汁にコクをつけます。

 「セコ飯」
  セコがにの脚と甲羅をさばき分けます。 醤油・味醂・砂糖・塩を加え、お米と一緒に炊き込みます。 炊きあがってから、かに身をほぐし、ご飯と混ぜます。 最後に内子と外子をご飯の上に散らします。

 「セコガニの甲羅蒸し」
  セコガニをさばき、胴・甲羅・脚に分ける。 かにの身が取り出しやすいように、脚の裏側(白っぽい方)の殻に包丁を入れ、殻を薄くすき取る。 胴の身は、取り出しにくいですが箸などでほじくり出します。 甲羅の中の身と内子を取り出します。 太めの脚身を少し取り置いて、残りは内子、ゆり根のゆでた物、三つ葉と合わせて甲羅に詰めます。 蒸気の良く上がった蒸し器で蒸します。 脚の身、外子、すだちを添えます。

この他にも、酢の物、にぎり、揚げ物などがあらゆる調理法で調理されています。 一度は日本海のかにフルコースをお試しになりませんか。
 


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