天守閣への階段

東大柱

西大柱
天守閣の厠(便所)入り口
世界文化遺産
国   宝
姫 路 城

 日本に現存する、お城の中でも高い評価を受けている姫路城を6回に分けてレポート致します。

 第1回 大手門〜菱の門と姫路城の歴史
 第2回 菱の門〜西の丸
 第3回 「は」の門〜天守閣入り口
 第4回 天守閣
 第5回 腹切り丸〜菱の門
 第6回 姫路城城下町と好古園

第4回 天守閣

 天守閣は、外観は五層だが、内部は地下1階地上6階となっています。 天守閣は、万一、敵に囲まれたとき籠城して最後に戦いを展開する砦です。 天守閣は、砦としてふさわしい機能を備えていますが、一方では藩主の権威とシンボルでもありました。

 天守閣への登閣口は、「水四門」で「水五門」「水六門」と通過していきます。
とくに「水五門」は天守閣をまもる上で重要な門で、鉄板張りの頑丈な造りとなっています。 また、「水六門」は天守閣の玄関口で、二重戸の厳重な造りがされています。

 地階は、穴蔵と呼ばれたといいますが、西と北の両面からわずかな光が入ってくるだけで、いかにも籠城に備えて兵器や食糧を貯蔵していたという感じです。
 水の調達道と調理場の大きな流し台の設備があり、東北隅には厠(便所)があります。 普段は非公開ですが、毎年花見の頃1週間公開されています。 厠は,
3つの便所があり、スペースは広く甲冑を着用しても使用出来るように考えられているようです。 下の壺は、備前焼の大瓶が使用されています

 1階の面積は、五百五十平方メートル(百六十五.六坪)です。 各階へと登る階段は、守りやすいように急な傾斜の階段となっています。 また守るための武具をかけておく武具掛けが無数に並んでいます。
 2階では、歴代城主ゆかりの家紋瓦や花押が展示されています。
 3階に上がると東大柱と西大柱の2本の天守閣を支える心柱が見られます。 地階から六階床下までの、二本とも二十四.六メートルです。 根本の直径九十五センチ、末口直径四十二センチの大きさです。 特に西大柱は、3階で二本継ぎになっている箇所が見られます。 昭和の解体大修理のとき関係者を悩ました、西大柱です。
3階には、大正元年の一般公開以来、これまで一度も公開されたことのない部屋があります。 「武蔵幽閉の開かずの間」と呼ばれています。
 4階へ登る階段は長く、珍しく登る途中に踊り場があります。 4階は周りに石打棚と呼ばれる段付き台が四方の窓にそって作られています。 攻めてくる敵兵に石打棚から石を敵兵に投げ落とす場所です。 台の下には、内室と呼ばれる倉庫があります。
 5階は、狭く、暗い場所です。
 6階は、天守閣の最上階です。  天守閣の高さは、三十一.五メートル天守閣お立つ姫山の高さが四十五.六メートル、天守台石垣の高さが十四.八メートル、総高九十二メートルとなります。 6階には、刑部明神が祭られています。 天守閣は、床面積百十五平方メートル(三十四.八坪)と狭くい天守閣にあっては、つつましい社の刑部明神も結構目立ちます。
 天守閣からの眺望は絶景です。


 鯱(しゃち)頭は虎のようで背に鋭いトゲを持ち、鯨でも刺し殺すという想像上の海魚です。 火を防ぐまじないとして、城の棟飾りに使われています。 姫路城の鯱は瓦で造られており、現在も姫路に鯱の瓦職人として、伝統の継承をしています。

 桜井源兵衛の話 姫路城、築城の大工の棟梁桜井源兵衛は、棟梁の妻が「立派なお城ですが、巽(東南)の方向へ傾いている」と指摘され、「建築の素人にも見わけられるほど大天守が傾いたのは、自分の墨入れを間違えたからだ」そう思った源兵衛さんは、一人で最上階へ登り、八分ノミを口にくわえて飛び降りて自害しました。 実際、東南に傾いているのが解体大修理でも、監督の加藤得二さんに確認されています。 原因は東と南面の石垣が地盤沈下したためで、源兵衛さんの墨入れの間違いではなかったようです。

 宮本武蔵の妖怪退治 姫路城は、夜になると天守閣がゆらぐと騒ぎ、真っ暗闇の大天守の最上階に灯がともるという怪現象が起こっていました。 ならば妖怪を退治してくれようと、姫路城下へやってきた剣豪宮本武蔵が、城主から妖怪退治をたのまれました。 天守閣に登り始めたところ三階にかかったとき地震のような大音響とともに火炎を吹きかけられた。 宮本武蔵は、大刀で火炎に斬りつけ、さらに最上階ひ登り、何ほどの事もまいではないか。 武蔵は刑部明神の社にもたれてうとうと居眠りをしていました。 すると、官女姿の美しい姫が現れ「わらわは、城を守る刑部明神なり。 武勇で聞こえるそなたに恐れをなして、妖怪どもは逃げ去っていった。 礼を申すぞ」 姫は白木の箱を武藏に手渡して姿を消しました。

天守閣通路
 
天守閣通路の武具掛け
 天守閣最上部の刑部明神

天守閣よりの眺望

l 兵庫の雑学TOPへ l